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熱処理の用語集

炉殻

炉殻とは、熱処理装置を外部から保護する役割を持つ筐体を指します。炉殻は、高温や腐食、振動、衝撃などの外的要因から熱処理装置を保護することができます。また、炉殻には断熱材料が使われ、熱エネルギーの逃げを防ぎ、設備の高いエネルギー効率を実現する役割も担います。

炉殻の素材は、耐久性、高い耐熱性、高い耐腐食性、断熱性、振動などの環境条件に応じて選定されます。また、炉殻には内部を確認するための窓が設置されることがあります。

炉殻の素材には、鉄やステンレス鋼などの金属から多孔質炭素繊維やセラミックス、陶器、石英、希土類、炭素繊維などの非金属材料まで、さまざまな種類があります。選択される素材の諸特性を熟知し、総合的な設計力と工学的な技術力に裏付けられた炉殻は、高温熱処理を行う上で不可欠なパーツの一つとなっています。

また、近年では、炉殻には高効率の断熱材料が使用されることがあります。例えば、炉殻にはその内側にセラミック断熱材料やマルチレイヤーの断熱材料を設置して、熱エネルギーの逃げを防ぐことが可能になっています。これにより、炉殻内部の温度を均一に保ちながら、設備の高いエネルギー効率を実現することができます。

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