ブレーキ部品の焼入れ
- 常圧スマート浸炭
- ダイレクト浸炭
- Nハード
- N-ハード(H)
- マルチナイト
- Sコート
- 減圧焼入れ
- ホモ処理
- ずぶ焼入れ
- カーボンニュートラル
- 変形抑制
- カジリ防止
- 均一な浸炭によるバラツキ低減
- 耐摩耗性向上
- 熱間強度向上
- 疲労強度向上
- 強度向上
- 錆防止
熱処理 種類 | ずぶ焼入れ |
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目的 | 強度・耐摩耗性向上 |
材質 | SUJ2 |
業界 | 自動車 |
適用部品 | ブレーキ |
部品サイズ | Φ5×20 |
詳細説明
こちらは自動車のブレーキを油圧でコントロールする機構内で使われている部品への焼入事例です。 自動車にとって重要な要素となる「走る」「曲がる」「止まる」において 最後の止まるは人命に関わる為、適用されている部品は高精度な加工となっており 且つ熱処理によって高強度化されております。 部品材質はSUJ2(軸受鋼材)やSK5(炭素工具鋼材)の内部まで焼入される材質がメインです。 従来炉での普通焼入(通称ズブ焼きと呼ばれる処理)は、雰囲気に酸化性ガス(空気等)が含まれる為 材料表層の炭素が抜けてしまい硬度が落ちてしまう為、極々薄い浸炭雰囲気で処理することで 硬度低下を防ぐのが通常工法となっておりますが、スケールが付着し面荒れすることは避けられません。 後工程に化学研磨がある場合は付着したスケール等も除去出来ますが、弊社量産で実施している処理条件は 気密性の高い炉で窒素のみで焼入を行う工法であり素材表面の劣化(脱炭や酸化等)が発生しない為 処理後外観も金属色であり、客先工程の負荷低減にも繋がっております。
熱処理や表面改質でお困りの方は、熱処理技術ナビにお気軽にご相談ください。