いまだかつてない熱処理工場
01 火のない熱処理工場
一般的な熱処理工場では、可燃性ガス雰囲気中で油と火を使用するため、煤だらけの熱い熱処理工場というイメージが定着しています。部品を炉の中に入れた際に、火が大きく燃え上がるため、炉の近くには近づけないほど温度も上昇します。また、残留ガスに引火してしまうと、爆発などの事故のリスクも生じてしまいます。
一方、日本テクノが提供する熱処理加工や熱処理工場は、火がありません。当社のガス浸炭では火を使用しないため、天井には煤がなく、熱処理工場とは思えないくらい清潔感がある工場を維持することができます。また空調設備も必要なく、まったく熱くない熱処理工場で、作業者も安全・安心で熱処理をすることができます。
言葉ではお伝えできないのですが、実際に当社にお越しいただいた方々からは、「こんな熱処理工場があるのか!」「熱処理の概念が変わりました!」というお声をいただいております。あまりにも既存の熱処理工場とはかけ離れているため、「暇なんですか?」とも言われてしまいます。いまだかつてない熱処理工場、まずはぜひ当社まで足を運んでいただくか、一度動画で当社工場をご覧いただければ幸いです。
動画ライブラリー02 CO2が生まれない熱処理
火を使わない熱処理工場では、燃焼が起こらないため、CO2ガスは発生しません。このCO2が出ない熱処理工場は、脱炭素社会に大きく貢献する地球に優しい熱処理技術として、日本国内の主要メーカーの方々からご相談をいただいております。
一般的な浸炭処理では、プロパンガスを不完全燃焼させて一酸化炭素を発生させて、
二酸化炭素を排出するプロセスで浸炭処理が行われます。しかし当社のダイレクト浸炭では、アセチレンガスを用いて火を使わずにマルテンサイト層を形成するため、発生するのは水素のみで、CO2は発生しません。
日本テクノは、CO2が生まれない熱処理で、持続可能な社会に貢献してまいります。
脱炭素診断 サービスページ03 人がいない熱処理工場
「炉を見ていなくてもいいんですか?」実際に当社の工場をご覧いただいた方からは、炉を監視せずに作業をする作業者についても注目をいただきます。
従来の熱処理工場では、炉の爆発リスクもあるため、常時消火器を近くに置いた状態で24時間炉を監視し続ける必要があります。また火による熱さや、煤による汚れから、いわゆる3K職場として熱処理工場では人が採用しづらくなっています。その上で熟練したベテランによる知識や経験も不可欠で、担い手不足で困っている熱処理工場が多くなっています。
そのため、「炉を導入したらその分だけ人員配置もしなければいけない」、「でもベテラン熱処理技術者の採用はなかなかできない」、「だから炉の導入ができない…」、というお声をメーカーの方々からいただいております。
一方で日本テクノが提供する熱処理工場は、火を使わず、可燃性ガスも少ないため、作業者は炉を監視する必要がありません。また当社の熱処理工場では、熱処理工程は自動稼働を行っているため、作業者は熱処理加工前後の部品の搬入・搬出を主な業務としています。そして夜間は作業者がいない状態で無人自動稼働を行うことができます。このような熱処理工場に人がいない状態は、熱処理加工業者の方々の固定概念を覆し、反響を多くいただいています。
また、当社の熱処理炉はNC制御にて操作可能のため、ベテラン技術者でなくても熱処理炉を操作・監視することができます。そのため担い手不足が顕著な熱処理炉ですが、当社の熱処理炉を導入いただいたお客様では入社3~5年の若手スタッフが操作されているケースも多くなっています。
動画ライブラリ04 独自ノウハウの高品質熱処理
火を使わずに熱処理ができるのは、当社独自のノウハウが詰まった熱処理の技術力と開発力に秘密があります。日本テクノでは、ダイレクト浸炭やマルチナイト(ガス浸硫窒化)、Nハード(高温浸窒焼入れ)など、様々な熱処理技術で特許を取得しております。独自の熱処理技術により、ロット内部品の硬度や品質を安定させ、変寸を抑えることができ、さらに潤滑性や耐食性も改善する、高品質な熱処理を行うことができます。
このような技術開発ができるのは、様々な企業とのコラボ体制にも秘密があります。熱処理で使用するガスについては、ガスメーカーとのガスを共同開発しており、火を使わずに高品質な熱処理が可能な雰囲気環境から開発を行っています。
またガスや温度を制御する機構についても、センサーメーカーと協業して熱処理炉のフィードバック制御技術の開発をいたしました。熱処理の技術開発は、雰囲気と制御という2つの要素は切り離せませんが、雰囲気と制御を共同開発して、そこに当社の熱処理理論を加えることで、他社では真似できない日本テクノならではの熱処理を実現することができるのです。
熱処理 ・表面改質 コンサルティング05 500台以上の納入実績による国内外から信頼の厚い熱処理
このように日本テクノの熱処理技術力や熱処理炉は、国内外問わず、多くの方々から好評をいただいております。一般的な炉メーカーは炉を製作・据付して終わりですが、当社は熱処理のお困りごとを解決することを目的としているため、炉という箱を作るだけでなく、中の熱処理レシピまで開発サポートを行う点が特徴であり、上場企業の皆さまから選ばれる理由です。
熱処理製品を必要とするメーカーの方々からは、硬度や品質、変寸がない高品質な熱処理部品がほしいというニーズや、近年は脱炭素への取り組みの一環として、火を使いCO2を多く排出する熱処理工程から改善したいというニーズを多くいただいています。そこで当社では、火を使わずCO2を生まない熱処理工場で高品質な熱処理を行い、お客様のご要望にお応えしてきました。現在では、自社の熱処理設備を更新したいという既存設備の更新のご相談をいただいております。
また熱処理炉を内製したいメーカーの方々や、熱処理炉を導入したい加工業者の方々からは、火を使わず人がいないという環境を実現できる熱処理炉の導入のご相談を多くいただいています。火を使わないため安全・安心な環境で作業ができ、夜間は無人稼働ができるため人件費の削減につながり、ガスの使用量も少なくなるため省資源にもつながるという点から、当社の炉の導入を検討されていらっしゃいます。
これまでに500台以上の炉を導入した、世界中の厚い信頼を獲得した熱処理で、これからも日本テクノは熱処理業界のプラットフォーマーを目指してまいります。
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