金型の水冷用穴に対する酸化被膜処理
- 常圧スマート浸炭
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- Nハード
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- マルチナイト
- Sコート
- 減圧焼入れ
- ホモ処理
- ずぶ焼入れ
- カーボンニュートラル
- 変形抑制
- カジリ防止
- 均一な浸炭によるバラツキ低減
- 耐摩耗性向上
- 熱間強度向上
- 疲労強度向上
- 強度向上
- 錆防止
熱処理 種類 | ホモ処理 |
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目的 | 錆防止 |
材質 | SKD61等 |
業界 | 自動車 |
適用部品 | ダイキャスト金型 |
部品サイズ | 300×300 |
詳細説明
こちらは、金型の水冷穴に対する酸化皮膜処理の事例です。
溶かしたアルミ合金等を金型に高速・高圧で注入するダイキャスト工法において、金型は高温に晒されるため、冷却して局部的な変形や応力によって成型品にムラが発生したり不良に繋がるリスクを抑えることが一般的です。
しかし、冷却水を流す流路内に錆びが発生することがあり、流路の一番奥側が金型成形面との温度収縮を繰り返し受けることで、腐食割れが発生する場合があります。腐食割れは金型成形面のヒートクラックの原因となり、溶けたアルミを成形している最中に内側に水漏れすると事故につながるリスクがあります。
冷却水の流路に対して防錆処置をする方策は複数ありますが、錆びに対して安定な分子構造である四三酸化鉄皮膜を形成して耐食性を向上させる処理を実施させていただきました。
熱処理技術ナビは、浸炭処理・窒化処理をはじめとする熱処理だけでなく、当事例のような酸化皮膜処理などに関するご相談も承っております。熱処理や表面改質でお困りの方は、熱処理技術ナビにお気軽にご相談ください。