ピストンリング用 浸硫窒化炉
熱処理 種類 | 浸硫窒化炉 |
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業界 | ピストンリング |
目的 | 環境対応 |
適用部品 | ピストンリング |
適用例 | 量産品 |
型式 | NBM |
外形寸法(W×L×H) | 3,000 X 10,000 X 5,000 |
炉内寸法(W×L×H) | 760 X 1,200 X 800 |
ヒーター容量(kW) | 90 |
全電力(kW) | 120 |
処理量(最小最大kg) | 1,000 |
詳細説明
こちらはピストンリング用の浸硫窒化炉(バッチ式)です。お客様の工場にて、排気ダクトの腐食によるガス漏れや雨漏りが発生しており、その是正のために、熱処理プロセスの変更を検討されていました。
その中でご相談いただいた当社からは、まずは腐食原因が熱処理プロセスの中にあるかどうかの検証を行いました。その結果、従来は塩化アンモニウムを浸硫窒化のガスとして使用されていて、この塩化アンモニウムが腐食の原因ということが判明しました。塩化アンモニウムは、蒸発すると塩化水素に変わっていくため、この塩化水素によって腐食が発生していたと考えられます。
上記の結果から当社では、腐食の強いガスを使わない日本テクノ独自の「マルチナイト」による浸硫窒化炉をご提案いたしました。腐食に強いガスを使用することで、塩化水素のような腐食ガスが発生せず、ガス漏れと雨漏りが改善されました。また塩化水素は公害にもつながるガスのため、今回のガス変更提案によって公害対策にもつなげることができました。